皆さんこんにちは!おこげです。 梅雨の時期となりました。いよいよ夏がすぐそこまで近づいて来ている、そんな気がしますね。
今日は「虫(むし)」が部首の漢字について書いていきます。基本的には偏と旁のバランスによって、漢字全体の見え方が変わってきます。
今回の漢字は「蛍(ほたる)」です。
会意兼形声で、虫という字に音符を表す「ケイ(火火の下にワ)」が合体して、火でまるくまわりを取り巻くさまを表しています。
読み方:訓「ほたる」/音「ケイ・ギョウ」
名づけ:ほたる・けい等の呼び方で使われているようです。
漢字の意味は、ほたる。ホタル科の昆虫の名。多く水辺に住み、尻から青白い光をはなつ。「蛍」の漢字を使った言葉に蛍火(ほたるび)がありますが、言葉の響きがとても幻想的ですね。
今の時季は「蛍」が見頃なのではないでしょうか。私も子供の頃は実家近くの川を散歩しているときに夕方頃になるとちらほらと飛んでいる姿を見たことがありましたが、環境の変化(汚染の影響)もあり、最近ではまったく見かけなくなってしまいました。その川には 翡翠(かわせみ)も川面をよく飛んでいたのを思い出しますが、今はどうなっているのでしょうか?飛んでいたら良いのですが。
さて、6月16日(日)は19時頃から外出して川越市にある喜多院というお寺に行ってきました。お寺の敷地内で開催されている「蛍まつり」(蛍観賞会)に参加することが目的です。このお祭りは地元のライオンズクラブが開催している為、規模は小さかったのですが来場者は以外に多く、敷地内に長蛇の列を作って順番を待っていました。リピーターさんが多く、来場者の中には2~3回並び直して蛍を観賞された方もいたようです。遅い時間の外出という事もあって、息子のテンションは終始高めでした。
ついに観賞の順番が回ってきました。観賞会場は公園のような雑木林を想像していたのですが、寒冷紗(かんれいしゃ・黒い繊維の幕、日除けなどに使います)で覆われたビニールハウスの様な建物の中でした。真っ暗な会場内には皓々と黄緑に輝く無数の蛍の群れが飛び回っており、その光の強さに思わず目を疑いました。黄緑のイルミネーション(LED)で雰囲気作りをしているとばかり思っていましたが、全てが本物の「蛍の光」だったのです。これだけの発光の強さを目の当たりにすると、 「蛍窓雪案(けいそうせつあん)」という言葉の成り立ちに合点がいきます。
「蛍」という漢字を書く上で気をつけている事を「1.バランス」に示します。まず書き始めの3つの点「ツかんむり」ですが、青線で示した様に中央の点を少し高めに打ち、緑丸で示した様にそれぞれの点の間を等間隔にしています。次に「ワかんむり」ですが、始めに打った3つの点から離れすぎない様に気をつけています。「虫」という字も4画目の縦線が長すぎると間延びしてしまいますし、5画目に斜めに跳ね上げるように書く横線が長すぎてもバランスがとれなくなりますので、書き始めは黄色線で示す様に「ワかんむり」よりも少し内側にしています。最後の点も長く打ってしまいがちなので、紫線で示す様に5画目の横棒の書き始めと同じ高さに揃える様にしています。
私の書き方を「筆運び」に示します。 赤線は筆の動きを、赤丸はとめを、緑線は強めの入りを、黄線ははらいを意味します。筆運びで最も重要な箇所が「ワかんむり」の転折部です。ここは横画を書いた後一旦斜めに筆の腰を落ち着けてから、軽く穂先を立てる様にして抜きながら払う様にしています。しかし、これがなかなか上手にいかないので丸くなってしまっています。(本来であれば青線に示すような形が理想です。)また「虫」という字の4画目の縦線は、黄色線に示した様に5画目の横線と交わる部分に向けて少し先細る様にするとメリハリがつくと思います。また、最後の点ですが一度腰をすえた後、少しずらした箇所にもう一度(つまり2回)腰を下ろすようにしてとめています。緩急、力の抜きどころが重要となりますのでこれからも気をつけたいと思います。大きい字は苦手なのでどんどん練習していきたいと思います。
今回は熊野筆5号サイズで書きました。鼬毛は程良い弾力と腰の強さがあり、とても書きやすいです。こちらからも購入できます。
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