今日は羊(ひつじ)が部首の漢字について書いていきます。
上についている二つの点をどのように打っていくかがこの漢字をバランス良く書く上で重要なポイントになってくると思います。今回の漢字は人名として、特に女性の名前に多く使われている漢字なので、書く頻度も高いのではないでしょうか。
今回の漢字は「美(び)」です。
会意からできた文字で、「羊(ひつじ)」と「大」という字がくっついて、形の良い大きいな羊を表しており、微妙で繊細なうつくしさを表現しています。
読み方:訓「うつく(しい)」/音「ビ・ミ」
名づけ:うま・うまし・きよし・とみ・はし・はる・ふみ・み・みつ・よ・よし・び等の読み方で使われているようです。
漢字の意味は、うつくしいこと。見た目が細やかで格好が良い。物事が良い感じ。味が良い。等々総じて、外観や物事等が良い状態を表しているようですね。
東北地方や標高の高い一部の地域を残して、桜の時季も終わりを告げていますね。桜を見納めする為、4月20日(土)に群馬県沼田市の「発知の彼岸桜」を見に行きました。この桜は樹齢約400年を超える(詳細は不明の)巨木で、その壮大な桜が咲き誇る姿を一目見たいと思い訪問しています。この桜は他の桜に比べて満開になる時期が遅く(地域柄?)4月の中旬~下旬にかけて咲き始めます。昔、この地域の人たちはこの桜が咲くのを確認してから田んぼの準備を始めていたそうです。
「発知の彼岸桜」の目の前にある「山崎りんご園」さんに立ち寄りました。りんご園のお母さんに声を掛けられた事がきっかけでしたが、試食のりんごとお茶を沢山いただきました。季節外れらしいのですが、りんごは甘みと酸味のバランスが良く、近所のスーパーで売られているものとは味が格段に違いました。3歳の息子はりんご園のお母さんが切ってくれたりんごをものすごい勢いで食べていました。1袋に10個くらい入ったりんごが500円で販売されていたので、購入しました。と~っても居心地が良く、長居をしてしまいました。
帰り道に石尊山「観音寺」を訪れました。ここは、第一子を身籠っていた妻と今から4年前「発知の彼岸桜」を見た帰りに立ち寄った事をきっかけに、毎年のように折りに触れて訪問をさせていただいています。 ご住職は明るく、朗らかで、人柄もとても良く、突然の訪問に対しても親切丁寧にご対応していただきました。ちなみにこちらのご住職は隷書の達人でもあり、展示してある作品の書風には圧倒されます。画像の「隷書」は一文字見えませんでしたが、恐らく「游雲驚竜」と書いてあります。改めて、悟りを開いた方の字は素晴らしいと感じました。個人的に隷書って好きなんですよね。
★観音寺HPはこちらをクリック★
「美」という字は、 冒頭でお話しした通り「羊」と「大」で構成されていますが、 文字のバランスが非常に取りにくいです。 「1.バランス」で青線が漢字の中心を示していますが、上下左右 それぞれが中心にきっちりと収まっている事が重要です。少し傾いてしまっていても中心とバランスさえ取れていれば問題ないのです。また、赤線で示している様に、この漢字は下に行くに従って広がる様に(「羊」より「大」を大きく)するとまとまって見えます。横線は漢字の「三」と同じ要領で書き、横線の間隔は緑線と丸で示していますが全て等間隔にすることも重要です。
私の書き方を「筆運び」に示します。赤線は筆の動きを(始めの斜め線は入りを)、赤丸はとめを、緑線は強めの入りを、黄線ははらいを意味します。勢い余りすぎて全体的に斜めになってしまいました。行書の場合はある程度漢字全体が斜めになるのですが、楷書の場合は出来るだけ横線が水平になるように書くことが望ましい ので、勢いはそのままに斜めにならないように気をつけて練習していきたいと思います。
「美」は熊野筆で書きました。
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さて、昨日をもって「平成」から「令和」に改元されました。GWに入った途端体調不良に陥り、前半がほぼ丸つぶれになってしまい家族にも迷惑をかけましたが、ようやく体調が良くなりブログも更新することができました。体が資本だという事を改めて気付かされました。体調を崩しやすい季節柄、皆さんも十分お気をつけ下さい。
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