今回は書き始めの処理について書いていきたいと思います。
書き始めの処理というと「え?」という感じがしますが、文字を綺麗に見せる為の筆の入れ方という表現のほうが的確かも知れませんね。
今回の漢字は「始」です。
【漢字の成り立ち】
この漢字は会意兼形声で、人間が農具のすきを手に持ち、口でものをいい、行為をおこす、というところからできた文字です。
【漢字の意味】
漢字の意味は、女性としてはじめて胎児をはらむこと。転じて、広く物事のはじめという事に用いられるようです。
【読み方】
訓「はじまる・はじめる」/音「シ」
【名付け読み】
「とも・はじめ・はる・もと」等の読み方で使われているようです。
【名付け例】
男の子:始(はじめ)、蒼始(あおし・そうし)、始音(しおん)
女の子:始奈(はるな)、始乃(しの)、始佳(はるか)
等の名前がある様です。
【画数】
新字体=8画
開始、終始、始祖等の言葉がありますが、「始」という漢字が使用される場合は何かしら物事の「はじまり」に関連する語句に使われています。これは個人的な意見ですが、物事の始まりには必ずきっかけ(理由)が存在していると思います。私自身、筋トレをぼちぼちとやっていますが、それには体形維持という目的の他に、子供が大きくなった時に「かっこいい」パパでいたいと思ったからです。
【筆の入れ方】
筆の入れ方とは、書き始めのアクセントの様なもので、これが有ると無いとでは格段に見え方が異なります。筆の入れ方について、ポイントを説明したいと思います。
右に表示しています、私の書いた「始」という字を構成しているそれぞれの点画の書き始め部分に赤マルをつけました。これは、筆の入れ方の代表例の様なもので、それぞれの点画を書く前に斜め線を入れる様にして、筆を入れて書いています。斜め線のイメージを「1.筆の入れ方」に示します。それぞれの斜め線は、直前に書いていた点画の続き、「見えない線で繋がっている」とイメージすると、自然に筆を入れる事がきると思います。
筆の入れ方については、書体(楷書、行書、
草書、隷書等)や書風等の様々な条件、あるいは好みによって違ってきますので
一番自分が好む筆の入れ方を追求してみるのも良いと思います。
次回は、点画の後処理について書きたいと思います。後処理とは「とめ、はね、はらい」の事です。
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