こんにちは。おこげです。
皆さん、たまには毛筆を書いていますか?
もうそろそろ梅雨が明けますね。新緑が綺麗な季節になりますので、梅雨で大人しくしていた分も足して、色々とお出かけしてみたいものですね。
今回の漢字は「結(むすぶ)」です。
この漢字は会意兼形声文字で、「吉(キチ)」は入れ物の口にしっかりとフタをしたさまを描いた象形文字で、「糸」という字がくっつく事でフタをしっかりと糸や紐でくびり、中身が出ないようにしめくくるといったことを表す文字です。
読み方:訓「むす(ぶ)・ゆ(う)・ゆ(わえる)」/音「ケツ・ケチ」
名づけ:かた・ひとし・ゆい・ゆう・ゆ等の読み方で使われているようです。
漢字の意味は、糸や紐をぎゅっと締めてつなぐ。ひもをくくった結び目。物事をまとめて締めくくる(しめくくり)。締めくくりとして植物等が実をつける。等々あるようです。 結婚、結果、結末等の言葉がありますね。
私事ですが、今年の7月7日で結婚12年目を迎えました。結婚前からの期間を加算すると妻とは17年間一緒にいて、苦楽を共にしています。至らない部分が多々あるので迷惑をかけっぱなしですが、これからも供に時間を刻んで行きたいと思います。今から12年程前だったと思いますが、GReeeeNというアーティストが「愛唄」をリリースしました。当時、結婚したて(新婚ホヤホヤ)でしたが会社の都合で愛知県へ単身赴任を余儀なくされていた私は、たまたま社有車のラジオから流れてきたこの歌を聞いて妻の事を思い出し、思わず涙を流してしまいました。特に最後の方の歌詞「年をとって、声が枯れてきたら、ずっと手を握るよ」の部分ですね。単身赴任中は私の体を気遣って食事を作ってタッパーに詰めたものを冷凍して送ってくれました。遅い時間まで私の為に色々と料理を作ってくれていると思うとその情景が目に浮かびます。夫婦間でいざこざや問題が発生した時は、この歌を思い出して乗り切っています。変な意地は捨ててます(笑)。
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この漢字を書く上で気をつけているバランスを「1.バランス」に示します。 この漢字は全体が四角に収まるようにし、偏と旁で2分割します。2分割しますが、糸偏の方が画数が多く横に広がりやすいので、あえて編を狭めて旁をやや広めにしています。偏の「糸」ですが赤線で示す様に、2画目の入りは1画目のやや右から筆を入れます。下部の3つの点は橙線が示す様に中央に寄るほど小さく、斜めに上がる(遠近法のイメージ)ようにしています。これは3つの点にしていますが、「小」という漢字が入る字が一般的に使われていると思います。また、旁の「吉」は緑線が示す様に1画目の「一」に対して、2画目の縦線の長さが上下均等となる様にしています。「口」は紫線が示す様に、1画目の「一」の長さと同じ程度の横幅になるようにしています。
筆運びについて「2.筆運び」に示します。見ての通り「はらい」が無く、ほとんどが「とめ」となっています。偏と旁に「転折」の箇所も多い為かなり気を使います。転折部は軽く筆を持ち上げて入りなおす様すると「メリハリ」が出て上手に書けると思います。普段書いている文字でも重要なのは「メリハリ」ですので、しっかりと転折をキメたいものですね。旁の「吉」の横画は漢数字「三」を書く要領と同じで、横線が重なっている為「俯仰法(ふいぎょうほう)・線に変化を与える」で、上の横線は上向きに弧を描くように、下の横線は下向きに弧を描く様に変化させています。それに伴って縦画の入りもしっかりと強調しましょう。とめも同じ要領でしっかりと行うようにしています。今回は上の部分を「土」という漢字にしましたが、「士」という漢字の方が活字を含めて一般的に使用されていますね。今回は一般的にはあまり使われていない「書写体」と言われる字形を書きましたが、この他にも同じ意味・読みでも一部の点画が異なるものや、漢字自体が異なる場合もありますので、本当に奥が深いと思います。
十人十色・千差万別と言われるように、 人それぞれに書く字が違います。それこそが、活字と違う良いところだと思います。申請書類等、電子化が進んでいますがまだまだ手書きのものは沢山ありますし、文字は個人を表現するものでもあると思います。そういった観点で、これからも毛筆を書いていきたいと思います。
今回の漢字は「秀峰翠雲」1号で書きました。程よく腰が強いので非常に書き易く、幅広く活躍してくれそうです。商品レビューもそのうち書こうと思います。
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