こんにちは!おこげです。
皆さん、たまには毛筆を書いていますか?
今回の漢字は「家(いえ)」です。
【漢字の成り立ち】
会意文字。「屋根(うかんむり)+豕(ぶた)」で大切な家畜に屋根をかぶせたさまを表す。
【漢字の意味】
いえ。家族。また、その家族が住む住居。人が住む建物。その道を専門にする人または、一実に秀でた人。
【読み方】
訓「いえ・や」/音「カ・ケ・」
【名付け読み】
いえ・え・お・や・やか等の読み方で使われているようです。日本では江戸幕府の創設者とその子孫の方々が代々この一字を使ったりしているのが有名ですね。
【名づけ例】
男の子:義家(よしいえ)、家久(いえひさ)、家永(いえなが)
女の子:帆乃家(ほのか)、家暖(かのん)、家凛(かりん)
などがあります。男の子の名前はどれも古風な感じがしますね。
【名付けの意味】
家は私たちが安心して居住するために無くてはならないものですね。ですので、頑丈でどっしりと構え、安心感を与えてくれる存在。また、才能豊かで一芸に秀でた頼りがいのある存在。など、そんな意味が多いのではないでしょうか。
【画数】
新字体=10画
【漢字のバランス】
「家」という漢字のバランスを「1.バランス」に示します。この漢字は特にバランスがあっちこっちで崩れやすいし取りづらいので、漢字全体を赤線で示している様に「六角形」に収めることでバランス良くまとまると思います。
「 うかんむり」の1画目は上側の頂点(中心)に打ち込み、3画目はあまり左右に広げすぎないようにしましょう。広げすぎると頭でっかちになってしまいます。(その分他も長めにすれば良いのですが。)2画目の縦線は長すぎかな?と思う程度で良く、3画目の横線は1画目に向かってやや膨らませ、転折後の払いは短めに「シャッ」と書きましょう。(長いと4画目「豕」の横線に当たります。)4画目「豕」の横線は「うかんむり」から離し過ぎず中心付近に配置して、やや右上がりでしならせるようにしています。これも長くならないようにします。横幅全体の1/3程度にしておくと良いと思います。5画目の「ノ」は中心よりやや左から筆を打ち込んで気持ち寝かせ気味に書き、長さは緑線で示すように「うかんむり」の2画目と同じ位にしています。長すぎても短すぎてもバランスが取れません。6画目の長い曲線ですが、5画目の書き始め付近から筆を入れて、中心を少し過ぎた位で下に折り曲げて、 赤線六角形の下側頂点に向かってやや右方向に膨らませ弧を描くように線を引きます。頂点まで線を書いたところで、とめを行いしっかりと左上に向かってはねますが、長すぎない様に注意しています。6画目のはねを行う到達点をどこにするかでこの字のバランスの全てが決まるといっても過言ではないのでとても重要なポイントです。中心線を保つことが重要です。7画、8画目は6画目の折り曲げた付近から書き始め、7画から8画に書き進むにつれて気持ち起こし気味にして曲線が強くなるイメージにし、線の長さは5画目に揃えます。5、7、8画目の間隔は紫線が示すよう同じになる事(均間)が理想です。9画目は「うかんむり」の転折と同じ位の位置(緑線)から「返し」(8画目からつながっているイメージ)ている感覚で強めに打ち込み、8画目の書き始めに向かって徐々にはらいます。10画目は8画目の書き始め付近から右下に線を書き、緑線の位置で「とめ」を行い、右にはらいます。はらいが長すぎない様に気をつけます。8画目の「左はらい」と10画目の「右はらい」は橙線が示すように6画目の縦線(曲線)位置よりも上になりますので、長さと位置に気をつけましょう。
【筆運び】
この漢字の筆運びを「2.筆運び」に示します。赤線が筆の動き、赤○が止め、黄線がはらいをそれぞれ表しています。
「うかんむり」の1画目の点は、ただ筆を置くだけではなく、書き初めに線を引っぱります。2画目は角度をつけて穂先から徐々に入り、とめを行った後は次の線に向かって折り返しを行います。3画目の横線は1画目を頂点としてやや緩やかな曲線を描く様にし、転折はしっかりと筆の腰を下ろしてから短めにはらいを行います。4画目の横線はやや上向きにしならせ、気持ち斜め(右肩上がり)にします。「ノ」のはらいが多いので穂先を意識してしっかりと線を書き、長さを揃えるように気を付けます。6画目の長い曲線は太くならないように一定の力加減と速度で書きます。とめた後のはらいはしっかりと強めにしますが、書き易いので長くならないように気を付けましょう。9画目の「ノ」は8画目から円を描いてつながっている様に(脈絡)しっかりと「返す筆」で入る様にします。10画目の右はらいは短いながら筆の進む方向とは異なる(はらいとは逆)ふんわりとした逆曲線を意識し、とめを行った後にしっかりとはらいを行います。
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